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若手向けのSF情報同人誌『SFG』を発行しています。webではSFに関する話題やイベント情報などを発信していきます。

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【5/5まで】「ジンゾウパラノイア 江波戸裕太個展」はSFファン必見の世界観

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10連休も半分が終わりました。ここから後半戦ですね。


SFファンの中には5/3のSFセミナーに行く人もいると思いますが、それ以外の予定がまだ埋まってないなという方。「ジンゾウパラノイア 江波戸裕太個展」に行きましょう。きっと、あなたのSF的想像力を喚起させてくれるでしょう。

 

細やかなドローイングで世界観を表現

 

JR高円寺駅から徒歩5分ほど。住宅地の中にある会場は、一見して画廊とは思えません。隠れ家的な雰囲気で、大きすぎず、小さすぎず、落ち着いて鑑賞することができます。

展示はカラーイラストとドローイングが中心。元々はドローイングが中心で、今回に合わせてカラーにも挑戦したのだとか。そのドローイングが精緻で、思わず近寄って見てしまう魅力を持っています。 

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画像だけでは伝わりにくいのですが、ものすごく細かい線で描画されています。線が寄り集まり、生物なのか、はたまたメカニックなのか、想像力がかきたてられます。

ちょっと酉島伝法を思い出しました。


カラーでさらにイメージが膨らむ

 

カラーイラストも展示されていました。ポストカードに使われているノイアちゃんもいます。なんだか可愛らしい見た目ですが、ひび割れたような外装や、目がチョッと怖いオレンジ色の生物(?)が妖しい雰囲気を醸し出しています。

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カラーイラストは他にも何点かあり、強烈な色使いと、モヤモヤっとした雲のようなモチーフが共通しています。このあたりはこだわりがあるそうなので、ぜひ聞いてみてください。

作者の江波戸さんは、全日画廊にいらっしゃいます。気さくに話せる方ですよ。


多彩な展示でSFファンも満足


やはり一番の魅力は、生物がモチーフでありながら、人工物にも見えるところでしょう。線が重なり合い、細胞のようにも、機械部品のようにも見えるのです。この、どちらともつかない造形が美しさを感じさせます。

 

他にも、3層のアクリル板を重ねて1枚の絵を作り出したり(透明にはこだわりがある)、細胞をモチーフとしたカラー&ドローイングがあったり(複雑な模様を2、3筆で描いている)、多彩な作品で見ていて飽きません。

 

個展は5月5日まで、無料で見学できますので、ぜひ一度行ってみましょう!

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イベント情報


「ジンゾウパラノイア 江波戸裕太個展」
【日時】5月1日(水)~5日(日) 12:00~19:30(最終日は18:00)
【場所】ギャラリーたまごの工房
【住所】東京都杉並区高円寺南3-60-6