10連休も半分が終わりました。ここから後半戦ですね。
SFファンの中には5/3のSFセミナーに行く人もいると思いますが、それ以外の予定がまだ埋まってないなという方。「ジンゾウパラノイア 江波戸裕太個展」に行きましょう。きっと、あなたのSF的想像力を喚起させてくれるでしょう。
【お知らせ】
— 江波戸 裕太 (@gachame_giiiiyu) 2019年3月15日
個展
ジンゾウパラノイア
5月アタマからやります。
普段のドローイングから抽象、デジタル、イラストレーションなど統一性のない妄想達の中でブレナイ何かをお見せできたらなと考えております。
お暇な方は是非。
(全日在廊します ずっと描いてます)
宜しくお願いします。 pic.twitter.com/qolZqFB9n1
細やかなドローイングで世界観を表現
JR高円寺駅から徒歩5分ほど。住宅地の中にある会場は、一見して画廊とは思えません。隠れ家的な雰囲気で、大きすぎず、小さすぎず、落ち着いて鑑賞することができます。
展示はカラーイラストとドローイングが中心。元々はドローイングが中心で、今回に合わせてカラーにも挑戦したのだとか。そのドローイングが精緻で、思わず近寄って見てしまう魅力を持っています。
画像だけでは伝わりにくいのですが、ものすごく細かい線で描画されています。線が寄り集まり、生物なのか、はたまたメカニックなのか、想像力がかきたてられます。
ちょっと酉島伝法を思い出しました。
カラーでさらにイメージが膨らむ
カラーイラストも展示されていました。ポストカードに使われているノイアちゃんもいます。なんだか可愛らしい見た目ですが、ひび割れたような外装や、目がチョッと怖いオレンジ色の生物(?)が妖しい雰囲気を醸し出しています。
カラーイラストは他にも何点かあり、強烈な色使いと、モヤモヤっとした雲のようなモチーフが共通しています。このあたりはこだわりがあるそうなので、ぜひ聞いてみてください。
作者の江波戸さんは、全日画廊にいらっしゃいます。気さくに話せる方ですよ。
多彩な展示でSFファンも満足
やはり一番の魅力は、生物がモチーフでありながら、人工物にも見えるところでしょう。線が重なり合い、細胞のようにも、機械部品のようにも見えるのです。この、どちらともつかない造形が美しさを感じさせます。
他にも、3層のアクリル板を重ねて1枚の絵を作り出したり(透明にはこだわりがある)、細胞をモチーフとしたカラー&ドローイングがあったり(複雑な模様を2、3筆で描いている)、多彩な作品で見ていて飽きません。
個展は5月5日まで、無料で見学できますので、ぜひ一度行ってみましょう!
イベント情報
「ジンゾウパラノイア 江波戸裕太個展」
【日時】5月1日(水)~5日(日) 12:00~19:30(最終日は18:00)
【場所】ギャラリーたまごの工房
【住所】東京都杉並区高円寺南3-60-6