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若手向けのSF情報同人誌『SFG』を発行しています。webではSFに関する話題やイベント情報などを発信していきます。

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俺たちは亀有の地で餃子SFを夢見たんだ!

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人生で一度くらいは、死ぬまで餃子を食べたくなる時がある。今がその時だ。
夜も夜中に酔っ払った頭でLINEを送った。1分で返信がくる。明日行く。

 

いきなり明日かよ。

 

何はともあれ、行くことは決まったので、ついでにSFの志が集うSlackにも情報を流しておいた。とはいえいい年した社会人が、平日真っ只中の木曜日に亀有まで餃子を食いには来ないだろう。

 

なぜか一人来たのですが。

 

神なのか?それとも暇なのか?きっと暇な神なのだろう。

 

実は餃子の町(らしい)亀有

 

今回のお店は、亀有駅から徒歩10分ほど。住宅地の中に突然あらわれるオレンジ色の建物「ホワイト餃子 亀有店」。メニューは「焼餃子(10個)」「水餃子(8個)」(値段はどちらも480円!安っ)。それからサイドメニューが数点。


ホワイト餃子 亀有店 - ホワイト餃子グループ

 

お店に入って、何がともあれまずは餃子を食べる。それもたくさん食べる

 

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お得な値段設定もあって「100個はいけるなフフフ」「2人前ずつ頼んでいいかもフフフ」「水餃子なら何個でもいけるわフフフ」などと挑発し合いながら、わんこそば形式で注文を追加していく。

 

途中、ソフトドリンク飲み放題でジンジャエールを入れたら炭酸水だったという罠に引っ掛かりつつ、餃子を食べる。ひたすら食べる。

 

爆誕!餃子SF!

 

お腹が膨らむと同時に、話も膨らんでいく。飯を食うSFファンにロクな話をするやつはいない。話題はもちろん「どのようにすれば餃子をSFにできるか」である。以下、抜き出すとこんな感じ。

 

「あらすじとしては、マッドサイエンティストがいて、餃子からヒントを得て宇宙を包もうとする感じかな」("宇宙”という単語でみな何故か嬉しくなる)

 

「どう包むのか、物理的な説明が必要だよ」(SFG編集長がキビシイ追及)

 

「うーん、そこは超絶ハードSFな説明があるけれど難しすぎるということで、30ページくらい白紙にして<読んでも理解できないほど難解なため書きません>と記しておこう」(一同、良案(?) に賛成)

 

「なるほど、難解なハードSFを理解出来ないのに理解した気になっている読者へのアンチテーゼね」(後付けをして喜ぶ)

 

「イーガンに太陽系が包まれる先行作品があるけど大丈夫かな」(ハードSFという言葉からイーガンをライバル視する)

 

「あっちは太陽系に対して、こちらは宇宙全体だから大丈夫」(もはや何が大丈夫か分からない)

 

「どう包むのかだけではなく、なぜ包むのかにも注目する必要があるよ」(だんだん底の浅さが見えてきたSFG編集長の追及)

 

「マッドサイエンティストが宇宙の膨張を恐れているからだね、”包むことは呪いではなく救いなのだ”が決め台詞だ!」(適当さの加速)

 

……

 

他にも、「帯は”包め!宇宙を”と倒置法を使うという方針」「”著者は相反するハードSFとギャグを1つの皮で包んでしまった”という解説文」などが話し合われたが、「餃子をSFに昇華する前に、お腹で消化しなければ」という駄洒落ツッコミにより、なんとか現実世界に戻ったのでした。

 

他にも、ザーサイ注文が禍根を残したり、レモンの絞り過ぎが問題として指摘されたり、餃子の幻覚に驚いたり、餃子写真をUPしたところ送られてきたカブトムシのサナギみたいという謎メッセージに怯えたりしつつ……。

 

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最終的には、お腹も餃子SFの夢もおおいに膨らんだのでした。ご馳走様でした。

 

焼餃子50個、水餃子32個、完食!

 

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